毎日の食事で心も身体も健康に!「食べる投資」

健康

こんにちは、ナグです。

今回ご紹介する本は、

『食べる投資 ハーバードが教える世界最高の食事術』(満尾 正 著 アチーブメント出版)

「最近体調が優れず頭もスッキリしない…」

「クリアな思考で意欲的に日常生活を送りたい!」

こんな風に考えている方に、正しい栄養学に基づいた最高の食事術による解決策を与えてくれる一冊をご紹介します!

食事は投資!

日々、仕事、家事、育児、趣味など様々な活動に忙しい僕たちです。
睡眠不足は、目に見えて今日・明日のパフォーマンス低下につながるため、気をつけている方も多いと思います。
しかし、食事(栄養不足や偏り)については、極端な食べ過ぎや食べなさすぎの場合を除き、パフォーマンスが低下する実感が湧きにくいため、比較的蔑ろにされがちではないでしょうか。

本書の著者である満尾 正(みつお ただし)さんは、ハーバード大学外科代謝栄養研究室の研究員を経て、日本で初めてアンチエイジング専門病院「満尾クリニック」を開設された医学博士です。
(日本の医学部教育のカリキュラムには「栄養学の文字がない」(類するモノはもしかしたらあるのかもしれませんが本書ではそう書かれています)そうで、栄養管理について専門的に学んだお医者さんは少ないようです。)

本書は、このような特殊な経歴をもつ著者が「食」に焦点を当てて書かれたモノで、正しい栄養知識を身につけて「食事」を実践することが「健康」という「資産」を作り上げる「投資」になると主張されています。

眠る投資にもありましたが、食事も毎日欠かせないものであるだけに、1日だけでなく、つみたて投資のように1週間、1ヶ月、1年と中長期的な視点で取り組めば、より効果を発揮するのでしょう。

そこで、本書では私が学び得た栄養学の知識と、最先端の科学的な裏付け、特に「老い」にあらがうアンチエイジング医療の正しい知見に基づいて、パフォーマンスと生産性を高める食事術をこれからたっぷりと紹介していきます。
(中略)
全ては健康資産を積み上げて、人生におけるあらゆることにハイパフォーマンスで臨める身体状態という最高のリターンを受けとるためです。

「はじめに」より

投資になる食事

本書では、食材(栄養素)と食事術のそれぞれについて、栄養学的根拠に基づき、おすすめのものが紹介されています。ここでは、僕の個人的なおすすめ、というか実際に意識して取り組んでいるものをご紹介します。(本書では他にも色々と紹介されていますので、気になる方は是非本書をご覧ください)

ただし、以下に挙げるいずれも摂り過ぎはいけないことに注意が必要です。また、個々の健康状態に応じた専門家のアドバイスを受けることも重要です。

  • 納豆
  • 魚(特に青魚)
  • ココナッツオイル
  • サプリメント(ビタミンD)

毎日、【納豆】1パック!

納豆は、日本が世界に誇るスーパーフードとして注目されている発酵食品で、腸内環境を整えてくれます

また、納豆に含まれる納豆菌は、微生物の中でも最強の繁殖力を持ち、そのパワーはなんと!病原性大腸菌O-157の繁殖を抑えるほどだそうです。

さらに、納豆に豊富に含まれるビタミンKには、骨を丈夫にする効果や動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞を予防する効果があるそうです。

つまり、納豆を毎日1パック食べることで、短期的には感染症予防、中長期的には生活習慣病の予防が期待できますまさにスーパーフードですね。

週の半分は【魚】を食べる!

タンパク質をしっかり摂ることが食事の重要ポイントで、肉・魚・卵・豆などからバランス良くタンパク質を摂取する必要があるそうですが、本書では、魚(特に青魚)を食べることが様々な疾患を防ぐ、健康投資になると述べられています。
魚(魚油)の効用として、「炎症を抑える」ことがあり、本書では次のとおり記述されています。

体調が優れないとき、検査結果として「炎症を起こしている」といわれることがあります。炎症とは、細胞が傷付くことで生まれる現象で、炎症のレベルが上がると、あらゆる病気を発症しやすくなります。
次に、炎症が引き起こす代表的な疾患をあげましょう。
・歯周病(歯周炎)
・関節炎
・膠原病
・アトピー性皮膚炎
・肝炎
・腎炎
・動脈硬化
・認知症
・がん
(中略)
炎症を抑える食べ物として、一番バッターに立つのは、なんといっても魚の油です。魚介類は「オメガ3系脂肪酸」と呼ばれるDHAやEPAなどの脂肪酸を豊富に含み、慢性炎症を抑制する働きを持つことが広く知られています。

第3章「パフォーマンスを最大化する食事術」より

つまり、炎症は万病の元であり、定期的に魚を食べることで万病を予防できるということです。

【ココナッツオイル】で脳のコンディションアップ

ココナッツオイルを摂取すると、肝臓で代謝され、「ケトン体」と呼ばれる物質に変化します。
そして、「ケトン体」は脳の神経細胞にとって、非常に効率的なエネルギー源であることがわかっているそうです。
つまり、ココナッツオイルを摂取することが脳のコンディションアップにつながるということです。

ただし、ココナッツオイルを選ぶときは低温抽出(コールドプレス)のもの(「エクストラバージン」と表記があればOK)を選ぶことが重要だそうです。
高温抽出のものだと、有害なトランス脂肪酸が混入するため健康を害する危険性があると記載されています。

【ビタミンD】をサプリで摂る

ビタミンDの働きは、ホルモンに近いものだそうで、身体の炎症を抑えるほか、骨の健康を守る、免疫増強作用、動脈硬化・糖尿病予防、筋力の維持、脳神経機能の維持などなど、多岐にわたります。

ビタミンDは、日光を浴びることで皮膚で作られますが、先の青魚や鮭などの魚を食べることで補充できます。
しかし、いずれも現代人(特に僕たちのような働き世代の大人)には頻繁に行うことがなかなか難しい習慣です。
そこで、本書では、サプリメントでビタミンDを補給することが薦められています。

食べない投資

本書のおもしろいところは、「食べないことが投資になる食べ物・飲み物」についても書かれていることです。

食べないことが薦められているものをここで1つ挙げますが、「甘い飲料」は飲まないことです。
本書では、一見健康に良さそうな100%果汁のジュースですら脂肪肝や大腸がんなどを誘発する恐れがあると述べられており、「水」か「茶」か「コーヒー」のいずれかとすることが薦められています。

ちなみに諸外国では甘味料入りの飲料に課税する「砂糖税」が導入されており、その摂取に歯止めをかけようとする動きがあります。
「砂糖税」と健康効果の関係は、(本書の発行時点では)明らかにされていないようです。

また、「食べることを休む」ことが投資になるとも書かれています。
炎症が身体に与える悪影響は、先に記載したとおりですが、短期間の絶食(ファスティング)が慢性炎症の改善に働くそうです。

栄養学という視点に立つと「何を食べているか」に注目しがちですが、食べていない時間を意識的にとることのほうが、胃腸や肝臓など消化器系統の修復時間も長くなり、調子が整いやすいといえます。

第4章「食べない投資」より

まとめ「食べる投資」

本書「食べる投資」では、ハーバード大学研究室で研究員をされていた医学博士の正しい栄養学の知識に基づき、摂るべき食事栄養から「食べないこと」まで書かれています。
本書の第2章「実践 投資になる食事」では、カラー写真付きで栄養バランスが考えられたオススメのレシピが紹介されていたりと、非常におもしろく、実践的な内容になっています。

とは言うものの、すべてをやり抜くのは非常に困難ですし、食べることが普段頑張っている自分へのご褒美や人生における楽しみである場合も多いと思います。
その楽しみを放棄してまでやり抜くのか、ある程度妥協して取り組んでいくのか、そのバランスを自分で見極めることが一番大切だと思います。
さらに、自分だけなら何とかなったとしても、家族がいる場合は家族まで巻き込んでいくことになります。

自分の人生における優先順位をしっかりと設定し、幸福度が一番高まるポイントを見つけられるといいですね。

この記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひとも本書に目を通してみてくださいね!

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!

ナグ

出身:1987年/奈良県
家族:妻/子供3人/猫2匹/爬虫類4匹
仕事:建設コンサルタント(技術士)
趣味:読書/健康的な生活
夢 :宇宙に行くこと(2021年度宇宙
   飛行士選抜試験不合格…)

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