こんにちは、ナグです。
今回の本は、ビジネス書を読み始める足がかりには最適な一冊。
『レバレッジ・リーディング』(本田直之著 東洋経済新報社)
です!
「ビジネス書を読もうと思っているけど、なかなか一歩が踏み出せない・・・」
「ビジネス書を読んだはいいけど、なかなか効果が現れない・・・」
そんな風に考えている方の背中を優しく力強くグッ!と押してくれる素晴らしい一冊をご紹介します!
読書は「格安の自己投資」
本書は私なりの経験や試行錯誤をふまえて、体系化・システム化し、
より少ない労力で「一〇〇倍のリターンを得る」ための投資方法を書いたものです。
「はじめに」より
レバレッジ・リーディングとは、「ビジネス書の多読術」、つまり「ビジネス書を効率よく読むための手法」です。
本書では、読書を単なる娯楽ではなく、「投資活動」としてリターンを得るための行動と捉えます。
読書から得る知識や知恵をレバレッジ(「てこの原理」の「てこ」)として、
自分なりの応用を加えて実践することで、100倍の利益を得ることができると言います。
100倍の利益ということは・・・
1,500円のビジネス書には、なんと15万円の価値が隠されているのです!!
こんなことを言われると、本を読まずにはいられなくなりますよね(笑)
でも、「そんな有益な本ばっかりじゃないよね?」
そう思う人は多いと思いますし、著者も「ダメな本はすぐ捨てる」と言います。
そこで、本書では、そんなダメ本に当たらないための「本の選び方」に始まり、
「エッセンスのみ抽出する方法」から「抽出したエッセンスを自分の血肉とする方法」に至るまで、
著者の経験を基に詳しく説明されています。
「目的意識」をもって読むことが超重要!!
「自分の人生の目標は何か」「現状の課題は何か」という大きな目標があれば、
「今、自分にはどんな本が必要か」ということが、はっきり意識できます。
「第2章|本探しは投資物件選び」より
本書では、「目的を明確化」して本を読むことの重要性が度々説かれています。
目的を明確化するとは、その本から何を学びたいか・吸収したいかをはっきりさせることです。
目的意識を持つことで、「レバレッジ・リーディング」に欠かせない以下のような効果が得られます。
- 読むべき本を峻別できる
- 重要ポイントのみ拾い読みできる
まず、1つ目。
これは、まあ何となく想像がつくと思いますが、「本を読む目的」=「今抱えている課題」が明確であれば、
自ずとどんな本を読むべきかは判断できるということです。
また、内容に入る前に、帯・カバー・まえがき・目次・あとがき・著者経歴等に目を通して、内容を俯瞰する
ことで、より正確なスクリーニング(ふるい分け)ができるとも言います。
次に、2つ目。
重要ポイントのみ拾い読みできるのは何故か?
これは、カラーバス効果により、斜め読みでも重要ポイントが目に飛び込んでくるためです。
「カラーバス効果」とは、特定のことを意識し始めると、
それに関する情報が無意識的に目に留まるようになる現象をいいます。
みなさんも、例えば、自分が黄色い靴を欲しいと思うと、
街中でやたらと黄色い靴が目につくようになったなどという経験があるのではないでしょうか。
「でも、いくら目に留まると言っても、読み飛ばしちゃうポイントもあるんじゃない?」
そう思いますよね。
事実そうでしょうし、それは著者も認めるところです。
しかし、そもそもビジネス書を読む目的を考えてみてください。
単に知識を得ることでしょうか?
いえ、ビジネス書は、そこからリターンを得るために、いかに実践で役立てるかがすべてです。
決して「本を読むこと」が目的ではないのです。
ポイントを100%拾うより、重要な項目を1つでも実践し、身につける方が確実にリターンは大きい
と著者は言います。
では、実践に役立て、自分の血肉にするためにはどうすればいいのでしょうか?
「読みっぱなし」にしないために
良い本には珠玉の言葉が載っていますから、おおいに励まされ、無性にやる気が出てくることもあります。
しかし、ここに落とし穴があります。
本を読んだことで、早くも満足してしまうのです。
たしかに読んでいる最中や読み終わってしばらくは、気分も高揚しているし、そこに書かれていたことをすぐに実行しようという気になります。
しかし、人間は忘れる生き物です。
現代社会では次から次へと新しい情報が入ってきて、古い記憶を追い出してしまいます。
「第4章|読んだままで終わらせるな!」より
経験がある方も多いのではないでしょうか?
読後の充実感に満足してしまい、何もしないまま一週間後には本の内容を忘れてしまうことが・・・
レバレッジ・リーディングでは読後のフォローが最重要です!
読んだだけでは100倍のリターンなんて得られないですからね。
では、どのようにして記憶に定着させればよいのでしょう?
- ポイントをメモしながら読む
- メモした内容を実行する
- 反復しながら自分に合うようにアレンジを加える
学生時代の試験勉強を思い出してみください。
教科書の重要なところに線を引き(1.メモ)、そこを繰り返し読み、
問題を解いては(2.実行)、不正解のところをやり直す(3.反復・アレンジ)
こんなやり方で、考え方や解き方を自分のものにしていったのではないでしょうか。
著者は、重要ポイントを集めた「レバレッジメモ」なるものを常に持ち歩き、
ちょっとした隙間時間にメモを眺めることで頭の中に焼き付け、実践に結びつけているそうです。
ちなみに、本に線を引いたりメモ書きしたりすることに抵抗感を持つ方は多いと思いますが、
著者いわく、「きれいな状態のまま内容を忘れるような読み方よりも、本を大事にした読み方」とのことです。
まとめ「レバレッジ・リーディング」
読書が「格安の自己投資」とは著者の言葉ですが、
本書は「読書は本当に人生を豊かにしてくれる最高の自己投資」であることに気づかせてくれます。
ここでご紹介させていただいた以外にも、本書では、
- 「多読」の有用性
- スクリーニング技術
- 読書を習慣化する方法
- メモの取り方
などについて詳細に記載されています。
最後に、僕にとって本書で特に響いた考え方を紹介させてください。
それは、
「忙しくて読むヒマがないのではなく、本を読まないから時間がない」
という考え方です。
「レバレッジ・リーディング」とは、ビジネス書の多読術ですが、
その本質は、成功した人の知識やノウハウを学び、自分の仕事や人生に活用していく、
すなわち、早く、少ない労力で成功を目指す手法に他なりません。
その結果として、時間ができるということです。
この記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひとも本書に目を通してみてくださいね!
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
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