こんにちは、ナグです。
今回ご紹介する本は、読書をより意味のある経験にするための実践的な方法を教えてくれる一冊。
『「読む」だけで終わりにしない読書術』(本要約チャンネル著 アスコム)
です!
「ビジネス書や自己啓発本の効果的な読み方がわからない・・・」
「自己成長のために読書を始めてみたものの、読書で得た知識をなかなか日常で活用できない・・・」
こんな悩みを抱えている方に実践的な手法を提供してくれる、ガイドブックに最適な一冊をご紹介します!
速読、多読は必要ない!?必要なのは「実践できる」読書術!!
ただ早く本を読むこと、ただたくさん本を読むことには、あまり意味がないと考えています。
(中略)
大事なのは、冊数自体は少なくても、目的を明確にして本を読み、「これはいいな」
「効果がありそうだな」と思うメソッドを見つけたら実践し、効果を検証すること。
それができれば、明らかに生活が変わり、人生が変わります。
「はじめに」より
「ただたくさん本を読むことには、あまり意味がない」・・・
以前投稿した多読を勧める「レバレッジ・リーディング」と相反するような主張ですね。
しかし、当然「多読」自体を否定しているわけではなく、
「目的なし」「実践なし」でただ単に量を読むことは意味がない、実践してこその読書だ!
と主張しているのです。
そこで、本書では、本は「読むもの」ではなく「実践するもの」であるとし、
読書を実践に結びつけるための「7つの読書術」を提唱しています。
- 目的型読書
- ドーパミン読書
- ランニング読書
- 能動型読書
- 分散型読書
- マインドセット読書
- レコーディング読書
では、一つずつ見ていきましょう!
勝敗は戦う前に決まっている!「目的型読書」
名前のとおり、「読む目的を明確してから本を読む」ということです。
目的は、自分が今抱えている不満や願望、解決したい課題から生まれるものです。
表紙、帯、まえがき、目次、著者のプロフィール、書評などをチェックすることで、
買う前に、その本が役に立つか(課題を解決できそうか)判断を終えておきます。
また、人は自分で納得して初めて行動するので、納得できる選書が大切、
つまり、選書の時点で「読むだけで終わり」になるかが決まるといいます。
目的を明確化してから読書するというのは、それほど大切なことなのですね。
鉄は熱いうちに打て!「ドーパミン読書」
「本を買ったら少しだけでもとにかくすぐに読む」ことが勧められています。
もう少し言うと、「やる気のあるうちにさっと読んでさっと行動に移してしまいましょう」ということですね。
みなさんも経験があるかと思いますが、本を買う前後というのは期待感に満ちていて、
すごくドキドキ・ワクワクしているものです。
これは、ドーパミンが分泌されているかららしいのですが、この状態で本を読むことで
集中度や満足感が高まり、実践につなげやすくなるといいます。
ただ「せっかくお金を払って買ったのに、さっと読んで済ませるなんてもったいない!」
と思う方は多いかもしれません。
しかし、目的は「本を読むこと」ではなく「実践につなげること」にあるので、
「1つでも有益な情報が得られれば、買った価値は十分にある!」と割り切って、
とにかく15分だけでもざっと目を通してしまいましょう!
やる気スイッチを強制オン!「ランニング読書」
みなさんには、こんな経験はないでしょうか?
「第1章「読む」だけで終わりにしない7つの読書術」より
休日の天気の良い午後。
はじめのうちは、「勉強をしたい」「本を読みたい」という前向きな気持ちがあった。
それなのに、一歩が踏み出せず、気がつけば何をしたわけでもなく、一日が終わってしまった。
(中略)
こうした「小さな後悔」は、ランニング読書をすればなくなります。
たった5分、ランニングをするだけで、誰でも「やる気スイッチ」が入り、本が読めるようになります。
「本を読む前に、5分間の軽いランニングをする」(「ランニングしながら読書する」ではないですよ!(笑))
それだけで「やる気スイッチ」が入り、高い集中力をもって読書に取り組めるそうです。
確かに、読書うんぬんを抜きにしても、運動が集中力UPに効果的であることや、
脳、身体に与える良い影響は、書籍やテレビなどの色々なメディアでいわれていることですね。
でも正直、「読書へのやる気スイッチをオンにするためのランニング」というのは個人的に違和感があります。
ランニングへの一歩が踏み出せる人は、読書への一歩も踏み出せるのではないでしょうか。
ですので、「やる気スイッチをオンにするためのランニング」というより、
単純に「集中力UPのためのランニング」という方が、僕としてはしっくりきます。
ちなみに、本書では、運動が集中力UPに効果的であることを
「一流の頭脳」(アンダース・ハンセン著 サンマーク出版)や
「脳のパフォーマンスを最大まで引き出す神・時間術」(樺沢紫苑著 大和書房)を引用しながら、
詳しく説明してくれています。
ただ読むだけの読書では思考能力が衰える!?「能動型読書」
「読書について」(ショウペンハウエル著)ですね。
(ご存知ない方は、当ブログにて、後日レビューするので待っていてください!(笑))
ただただ読むだけの読書は、(100%ではないですが)受動的な行為であり実践にも結び付きません。
ですが、メモを取りながら読んだり、読後に感想を書くことなどで、読書を能動的な体験とすることができます。
メモを取ることで、以下のような効果が得られるそうです。
- 自分ごととして捉えられるようになる
- 脳に、重要な情報であると認識させることができる
- 読書に感情が伴いやすくなり、集中力が高まる
- 読むというインプット、メモというアウトプットを同時に行うことで、記憶への定着率が高まる
ちなみに、現在の僕のアウトプットの方法は、読書中に取ったメモを読後にノートにまとめ、
当ブログでご紹介するという流れです。(当然、日々の生活で実践していることもいくつもあります!)
スキマ時間の有効利用!「分散型読書」
待ち合わせま時刻までの5分間、通勤電車の20分間など「スキマ時間を読書に充てましょう」ということです。
正直、「読書術」というには大層な感じがしますが、
一度、ご自分の生活スタイルの中のスキマ時間を計算してみてください。
確かに、「分散型読書」でかなりの時間を読書に費やすことができると思いませんか?
「スマホを見る習慣」を「本を開く習慣」に変えるだけで、何時間も読書に充てられるのではないでしょうか。
思考は現実化する!「マインドセット読書」
「読もう読もうと思っても、どうしても体が動かない・・・」、「いくら本を読んでも実践に結びつかない・・・」
そんな風に考えている方は、無意識のうちに自分で自分に制限をかけてしまっている可能性があります。
人間には、(変化にはエネルギーが必要でストレスがかかる上に、その変化が悪い方向に作用する
リスクだってある)というような、無意識下での抵抗感があるそうです。
この潜在意識レベルでの変化することへの抵抗感を取り除くために、
- 短時間ででき、
- すぐに効果が出そうで、
- あまり抵抗感を覚えずにやれること、
をやってみるといいとのことです。
これで効果が得られれば、以下のようなマインドセット(無意識の思考)を持つことができるようになります。
- 実践によって自分自身や生活を変えることができる
- 行動したことでいい結果が得られた
つまり、「行動すること、変化することは楽しく幸せなことだ」と脳に刷り込ませることができるのです。
これだけマスターすればOK!?「レコーディング読書」
7つの読書術の中核を担います。
これができれば他の6つの読書術は不要とも言えますが、
他の6つなしにはレコーディング読書に辿り着けないと言ってもいいでしょう。
レコーディング読書とは、要は「読書 → 実践 → 記録 → 効果検証」のサイクルをまわすことです。
実践はもちろん、効果検証により「そのときの自分にとっての最適」をキープすることが重要です。
実践、記録、効果検証のメモ(レコーディングメモ)がレコーディング読書のキモであり、
- いつでも見返すことができる状態にしておく
- いつ、どのような状況で実践したか、その効果はどうであったかがわかるように記録する
- 効果検証するときは、実践時の気持ちに左右されない
ことで効果的なメモができるといいます。
まとめ「「読む」だけで終わりにしない読書術」
「本は読むだけでは意味がなく、得た内容を実践してこそだ」というのは、様々な書籍に書かれていることですが、
本書は、10,000冊以上の本を読んできて、実践により人生を豊かに変えてきた著者が、
参考書籍を示しながら説得力をもって、非常に具体的な読書術を紹介してくれています。
ここでご紹介させていただいた以外にも、本書では、
- 著者が実践している最強習慣5つ
- 著者の人生に大きな影響を与えたオススメ3冊の書評
などについて詳細に記載されています。
この記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひとも本書に目を通してみてくださいね!
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
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